私は最近、植草一秀氏(元野村総合研究所エコノミスト:東京大学経済学部を1983年3月に卒業)のブログを、良く見ています。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/
私は、学生時代に、植草氏の著書を参考にして、プレゼンしたこともありますし、日本社会としても、植草氏のような人材を活用で来ていないのは、きわめて惜しいと思います。また村上世彰氏(通称村上ファンド代表)と、駒場時代(東京大学教養学部)のクラスが一緒だったことも、知られています。
確かに植草氏の政治的な立場(例えば今は民主党支持である点)と、私の政治的な信条が近いということはあります。ただし一つ一つの分析には、私が気づかなかったことを指摘していると思えることがよくあります。 もしよろしければ、植草氏のブログ『知られざる真実』を、定期的に、ご覧下さい。
それとは別に、極めて面白いのは、以前の小沢一郎氏(当時自由党党首)との対談ですね。以下は対談の中の、有名なくだりです(なお上のブログ内にもリンクあり)。
「小沢一郎&植草一秀」ビック対談 (夕刊フジ 2001年12月26日)
http://www.ozawa-ichiro.jp/massmedia/2001/02.htm
植草:そもそも、首相は自民党総裁選の前日に意見の対立する亀井(静香・前政調会長)さんと政策合意を結んで総裁になった。それなのに、議会の多数派が「悪」で内閣が「善」という構図になっている。いわば、かよわい女性に暴漢が襲ってきたところ、白馬に乗った騎士が現われてやっつける劇のようなもの。観客は拍手喝采だが、実は裏で騎士が暴漢に女性を襲うように頼んでいる。テーブルの下で手を握って「道路は作らせるから、民営化という『名』の部分は俺にくれ」と密約している。
小沢:うまいこと言うね。首相は対立する状況をパフォーマンスで作り出して政権を運営している。あれほど派閥支配、経世会支配を批判しておきながら、すべて節目節目では彼らと手を握っている。自民党的政治は小泉首相のもとで何も変わっていないどころか、余計にひどくなっている。それなのに日本人は合理的に考えて決断をすることをしないから、ひとたび、経済の大混乱が起きた場合には、単なる経済問題というばかりでなく、日本人の精神の混乱、破壊に及ぶのではと非常に心配している。
いずれにしても、日本社会は、優秀な人間を上手く活用するメカニズムが欠けているように思われるわけです。もったいないですね。
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