2010年5月16日日曜日

私の株主運動により丹治宏彰氏が執行役から退任したならば、それは一つの大きな成果だ。

丹治宏彰氏の執行役からの退任のニュースが、HOYA株式会社より発表されています( 「役員異動のお知らせ」2010年5月14日HOYA株式会社)。私は昨年(平成21年6月)の株主総会向けに、丹治氏の取締役からの解任を要求、結果として取締役からは自主的に退任させたが、今年の株主提案でも、まったく何の実績もないにもかかわらず、依然として企画担当の執行役として留まっていること(はっきり申し上げて丹治氏を執行役に指名した指名委員会のメンバー全員の解任をお願いしたい)について、いくつかの方法で問題提起しました。なお去年の提案内容(「平成21年度HOYA株式会社の株主総会における提案内容について」小生ブログ:2009年4月14日)と顛末( 「丹治宏彰氏の実質的な解任に関して、HOYA株式会社の株主総会事務局から書類が送られてきた」小生ブログ:2009年5月31日)は、それぞれのリンク先をご参考にしてください。

大体ここ10年以上、ほとんどすべての投資案件を破産に追い込み、世間の笑い物になったペンタックスの高値掴みを取締役として鈴木洋氏の暴走を黙認し、結果として会社の企業価値に多大な損害を与えた丹治宏彰氏が会社に一応役職があったこと自体が大問題であったのですが、一応丹治宏彰氏の会社役職(現役職は企画担当執行役)からの退任が実現しましたので、良かったと思います。株主提案が一定の成果を上げることができたと思います。

それにしても、会社の発表の仕方が笑ってしまいますね。この人に何か一つでも新規事業において成果があったのでしょうか。今後は材料科学の事業開発に成果のある人物の最高技術責任者の採用を、株主の立場から働きかけていきます。材料科学の会社なのに、機械系のことしか分らない人が、なぜか最高技術責任者にいるのを、なんとしても変えさせましょう。経営戦略に必要なのは、投資分野の集中と選択(眼科と材料科学分野)です。

以下HOYA株式会社ホームページより引用。
2010年05月14日
HOYA株式会社
役員異動のお知らせ
当社の執行役企画担当である丹治宏彰が、2010(平成22)年6月18日開催予定の当社第72期定時株主総会終結のときをもちまして、任期満了により当社執行役を退任する予定であることをお知らせいたします。
丹治氏は1992(平成4)年4月に当社に入社、以来一貫して先端技術の開発、新規事業の開拓等の分野に力を発揮してまいりました。2000(平成12)年6月に当社取締役となり経営に参画し、2003(平成15)年6月には委員会等設置会社への移行に伴い執行役を兼務いたしました。
その後M&A(企業の合併と買収)にも関与し、成長分野であるエレクトロオプティクス部門での買収や、当社で新たな成長分野として位置付けているメディカル分野での新規事業の買収に手腕を発揮いたしました。
同氏はこのように当社の発展に数々の貢献をしてまいりましたが、このたび、ここ数年の懸案事項でありました一部事業の再編プロジェクトが契約締結の運びとなり、これを機に、新しいフィールドでさらなる挑戦をすることを希望し、任期満了に伴い退任するものであります。
当社といたしましては、丹治氏のこれまでの当社に対する貢献を高く評価し、その残した成果をさらに活かして今後の発展を目指してまいります。

丹治宏彰(たんじ・ひろあき)氏 略歴
1952(昭和27)年7月31日生まれ
1992(平成4)年 4月 当社入社
1997(平成9)年 4月 当社R&Dセンター先端技術研究所ゼネラル・マネジャー
2000(平成12)年 6月 当社取締役
2001(平成13)年 6月 当社取締役兼事業開発部門長
2003(平成15)年 6月 当社取締役、執行役兼事業開発部門長
2006(平成18)年 6月 当社取締役、執行役最高技術責任者兼事業開発部門長
2006(平成18)年 7月 当社取締役、執行役最高技術責任者
2009(平成21)年 6月 当社執行役 企画担当(現任)

追伸(2010年7月19日)
丹治宏彰氏が会社の言うように株主価値をつけられるほど優秀ならば、高い給与を提示してでも引き留めるべきだし、それをしていないのはそもそも指名委員会の職務怠慢だと言わざるを得ません。

1 件のコメント:

  1. それにしても、弁護士費用なしで、役員の首を吹っ飛ばしたのは、貴兄の能力はすごいと言わざるを得ません。

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