2008年4月18日金曜日

工業高校が日本を再生する(日経ビジネス記事)

工業高校は、ある意味で日本の教育システムを語る上で、独特のしくみと言ってよいと思いますが、関連する以下のリンクの日経ビジネスの記事(松田尚之記者:1968年生まれ)は、非常に面白いものです。

日本の教育の問題点は、(各人が自主性を持って選択する)専門性を身につけられる余地が、諸外国と比較して乏しいことにあるように思えます。私は、日本の工業高校は、これからの日本の労働市場における専門的な技能を持った人材の養成システムとして、活用することができるのではないかと考えられます。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080408/152564/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080415/153147/

先進国でさえ、各国それぞれにさまざまな歴史的な背景を反映した教育システムを持っています。例えば、アメリカにおける二年生短期大学(コミュニティー・カレッジ:Community College)は、年齢の幅広い層の学生(高校生から社会人まで)が、実用的な内容(コンピューター・プログラミングや会計学)から純粋な学問(哲学や歴史、政治学)までの大学レベルの内容(決してレベルは低くない)を学んでおり、そこでいい成績を取れば、4年生の名門大学へも進学できるなど、アメリカの労働市場ではなくてはならない装置になっています。(しかも授業料が安いため、高額の授業料が障害にならないし、入学試験もなければ、多くのケースで履修するだけなら、高校卒業資格も必要ない)。

北米の労働市場から、日本が学べることについて、いずれお話したいと思います。

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