2008年4月20日日曜日

活躍するインド系アメリカ人(1)

アメリカ社会では、インド系アメリカ人の存在感が日増しに高まっているように感じられます。その中でも注目すべきは、ボビー・ジンダル(Bobby Jindal)ルイジアナ州知事(1971年生まれの36歳)だと思います。ちなみに党派は、共和党です。

http://en.wikipedia.org/wiki/Bobby_Jindal
http://www.gov.state.la.us/

21歳の若さで名門ブラウン大学を卒業すると、ローズ奨学金生(注:以前も書いたように、アメリカでもっとも権威のあるオックスフォード大学への奨学金制度であり、クリントン大統領や同政権のジョセフ・ナイ、ロバート・ライシュなども同奨学金で留学した)としてオックスフォードで学び、帰国後にマッキンゼーなどを経て、24歳でルイジアナ州の保健病院局の局長に任命され、27歳で医療保険改革に関する国家的任務の長に抜てきされたというもの。

インド系のアメリカ人だけでも250万人はいるとされるが、アジア系アメリカ人の政治での地位は少しずつではあるが、あがってきているといえます。

なおアジア系の知事は2人目で、最初はワシントン州(シアトルのあるリベラルな州とされる)のゲリー・ロック知事(中国系、民主党)でしたが、すでに退任しています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Gary_Locke_(politician)

客観的に言って、日本のメディアは、アメリカの地方政治の動向に疎すぎます。知事は、仮に小さい州であっても、大統領になる可能性が無視できない程度に高い(例えばカリフォルニア州のレーガン、テキサス州のブッシュ(子)をはじめ、小さい州でもアーカンソー州のクリントン、ジョージア州のカーター、あるいは共和党大統領候補の指名を争ったラムニーが元マサチューセッツ州知事、ハッカビーも元アーカンソー州知事、2004年の有力候補ハワード・ディーンがバーモント州知事、2008年のレースに参加していたビル・リチャードソンがニューメキシコ州知事、1988年の民主党候補のマイク・デュカキスがマサチューセッツ州知事です)ため、本当は日ごろから注意深く観察しておくべきなのです。

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