2009年2月18日水曜日

小沢一郎氏(民主党代表)とヒラリー・クリントン国務長官の会談報道で再確認された小沢氏の対米独立路線

私がすでに2008年11月4日に、「私が民主党(日本)と小沢一郎氏を支持する理由(2):本当に公共心を持っているのは誰かという問題」でも述べたように、小沢一郎氏を理解するうえで、対米独立を志向した国連中心主義というのが、ポイントになってきます。これこそは、高度成長後の最初の首相として、独自のエネルギー政策を行おうとした、田中角栄の秘蔵っ子の本領なのです。以下のヒラリー・クリントン国務長官との会談報道でも、その点がさらりと触れられていますね。

政権交代にらむ?小沢氏がクリントン長官と異例の会談 (産経新聞:2009年2月18日)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090218/plc0902180005000-n1.htm
民主党の小沢一郎代表は17日夜、クリントン米国務長官と都内のホテルで会談。米国務長官が野党党首と個別会談するのは異例だ。小沢氏は米国の単独軍事行動主義に異論を唱えているが、在日米軍再編や中東政策などをめぐる突っ込んだ議論は控え、政権交代をにらんだ「顔合わせ」にとどまるとの見方が強まっている。
小沢氏は最近、「日米同盟は大事だが、オレは米国を信用していない。米国はいろいろ負担を求めてくるだろうが、迎合してはだめだ」と周囲に語っている。12日収録のラジオ番組では、オバマ政権のアフガニスタンへの米軍増派の方針について「いくら兵隊を派遣したって勝てない。ベトナム(戦争の経験)で分かっている」と民生支援重視の持論を展開した。

もともと小沢一郎氏は、多極的な安全保障体制を志向してきましたし、アメリカで特に親しいとされるのは、ジェイ・ロックフェラー上院議員(民主党:『日本改造計画』の英訳本の序文を寄稿している)です。

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