大蔵省出身であるにも関わらず、官僚組織と対峙した実績を持つ、高橋洋一氏が、ビデオニュースに登場しています。高橋洋一氏は、東京大学理学部数学科卒という経歴を持ち、異色の官僚と言われています。以下は引用になりますが、高橋氏は霞ヶ関埋蔵金という言葉を広く流布した人物です。官僚組織には相対的にはまともな人も多くいます。ただ組織として動く場合、救いようがなくなっているのです。今後民主党が政権をとるときに、政策立案と運営をどうするかという大きな問題が残っています。
なお竹中平蔵氏のブレーンを務めていたからといって、直ちに高橋氏が竹中路線の継承者だと結論付けるのは軽率です。官僚のキャリアをみれば、自らが政策的に成し遂げたいことを実現するために、必ずしも理念が完全に一致できる人の下で、働ける保証はなく、理念が異なっても自分が関わった方がセカンドベストであるとして、行動することが一般的だからです。
マル激トーク・オン・ディマンド 第393回(2008年10月11日)
民主党マニフェストと霞ヶ関埋蔵金
ゲスト:高橋洋一氏(東洋大学教授)
http://www.videonews.com/on-demand/391400/001411.php
霞ヶ関埋蔵金とは、一般会計と特別会計からなる国の予算のうち、国会のチェックをほとんど受けない特別会計の中に計上されている種々の積立金のことで、その額は50兆とも70兆とも言われている。国が行った事業によって発生した剰余金の一種で、企業の「内部留保」にあたる。企業で利益が発生した場合、それを内部留保に回すか、配当金として株主に還元するかは、本来株主が決めることだが、霞ヶ関埋蔵金の扱いは、少なくともこれまでは官僚の裁量で、各省庁やその傘下にある特殊法人などに積立金として貯め込まれてきた。
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